ボロボロのかばん
- 2018/07/23
弟君のカバン。
お気に入りのドラえもんのカバンで、彼が2歳の頃から使っている。
何がお気に入りなのかと聞くと、「いっぱい入るから」だそうだ。
ドラえもんの絵が入ったキャラクターカバンを持つ年齢ではないが、弟君はそんな細かいことなど気にしない性格。
ずーっと、このドラえもんのカバンを使い続けてきたのだ。

カバンは、すでに限界にきていた。ショルダーのところが切れかかっている。
もう、このカバンとお別れの日は近い。
思い入れもあるだろう。いつの間にか我が家にあって、いつの間にか弟君が使っていたドラえもんのカバン。
どこかで貰ってきたのか? それとも、漫画の付録か??
出所はわからないが、長いこと使っている思い出のカバンを弟君に捨てると伝えた。
新しいカバンを用意して。。。
「え?ドラえもん捨てるの?」
「ああ、新しいのコレな――――」
「了解」
なんとも、まあ、、、、
気にしないもんだ。大切な思い出のカバンではなかったのか???
それにしても、長い間お世話になった。ボロボロのヨレヨレの、小汚いカバンになったもんだ。

新しいカバンに荷物を詰め込む弟君は、何も考えていないような様子だった。

